アンガーマネジメントって本当に効果あるの?
アンガーマネジメントを伝える講師をしていると、よく聞かれるのが「アンガーマネジメントって効果あるの?」という声です。
テレビやドラマでも最近耳にする機会が増えてきていますが、「本当に効果があるのか?」はすごく気になりますよね。
今日はアンガーマネジメントの講師として、そんな疑問について考えてみようと思います。
さて、アンガーマネジメントの効果って、そもそも「怒らなくなること」だと思っている方が多いのではないでしょうか?
正直アンガーマネジメントを続けていっても「完全に怒らなくなる」ということはないと思います。というか、絶対にないです。
この記事をご覧になっているアンガーマネジメントの講師の方でも、「うんうん」と頷いてみえると思います。講師をする私のような立場でも、ぶっちゃけ怒ります。仕事でも、家庭でも怒ることは程々にあります。
じゃあ、それでもどうして私がアンガーマネジメントを伝えているかというと、アンガーマネジメントをすることで得られる魅力的な効果がたくさんあるからです。
例えば、私が嬉しい感じる大きな効果の一つは「『怒ること』で自分を責めないで済むようになる」ということです。
アンガーマネジメントを学んで、「怒りが沸き起こってくる仕組み」や、「脳科学的に『怒り』を感じている身体はどんな状態なのか」、「相手や出来事に対して怒りを感じる根本原因」について理解すると、「あ〜、なるほどな!」と感じると思います。
すると、「怒ること自体がいけないことではない」のだとわかり、怒ってしまう自分に悩んだり、自分を責めたりする気持ちが大きく減ります。
自分で自分の怒りについて悩まなくなるだけでも、かなり多くの人がメリットを感じるのではないでしょうか?
気持ち的にも心が楽になるし、職場や友人関係や家族の間でも、相手が怒っているときに怒りの仕組みがわかっていると、「なるほどね〜」と相手の気持ちに余裕を持って向き合いやすくなります。
アンガーマネジメントには、「怒りで『ついカッとなってしまった時』に落ち着くためのテクニック」や、「怒れてしまった時に、相手とどのようなコミュニケーションの取り方をすると良いのか」といったことも学べます。
ただし、これらのテックニックやコミュニケーションは「実際にやってみること」が大切になります。「知っている」ことと「できる」ことは当たり前ですが違います。
正直、私も講座の中でお伝えしているのですが、アンガーマネジメントは「誰でも1日で簡単にできるようになる」ものではないです。特にテクニックの部分なんかは、最初はできなくても継続して取り組むことが必要です。
これまでやったことがない「怒りの感情のコントロール」に初めて挑戦するのだから、「アンガーマネジメントって本当に効果あるの?」という疑問や不安の声が生まれるのは最もだと思います。
でも、自転車の乗り方なんかと同じで、最初は何度も転ぶかもしれませんが、継続して練習していけば、上手に乗れるようになりますし、「まずは自転車にまたがってペダルに足を乗せて・・・」なんていちいち考えなくても自然と乗れるようになります。
こんな風に、アンガーマネジメントのテクニックも続けて取り組んでいけば、自然と日常で活かせるようになります。
「怒りの感情のコントロール」を身につけることに興味のある方は、ぜひアンガーマネジメントにチャレンジしてみてください!