コーチングでは「教えない」?

コーチングでは「教えない」?

コーチングコーチングを学ぶブログ

こんにちは、コーチのタカです。

本やスクールなどで少しコーチングを学んだことがある方から時々、

 

『コーチングでは、教えちゃダメなんですよね?』

 

って質問を受けることがあります。

コーチングでは確かに、相手に質問を投げかけることで、『相手の中にある答え』を引き出すことが大事です。

では、コーチは『教えてはダメ』なのでしょうか?

『教える』ってそもそも何を『教える』なんだろう?

「コーチが相手に『教える』って、そもそも何を『教える』なんでしょうか?」

そうやって聞くと、ときどき、

「そりゃ、教えるっていうのは『正しい答え』を教えるってことですよ」。

と答えてくれる方がいますが、「正しい答え」って何を指しているんでしょうか?

 

つまり『相手の話を聞いてコーチが思ったことや感じたこと』を相手に言うことなんじゃないでしょうか。

なので、「正しい」ではなく「コーチが正しいと思うこと」を伝えているに過ぎないんです。

(そもそもコーチが「正しい」と思うことが相手にとっての正解とは限りません!)

 

コーチが思ったことや感じたことを伝えるのはOK!

じゃあ、コーチが思ったことや感じたことはクライアントに伝えちゃダメなんでしょうか?

コーチによって様々な考え方があると思いますが、私は伝えても全然OKだとコーチング講座ではお伝えしています。

ただし、前提として、「私は正しいことを言っている」という感覚は一切持っていません。

 

例えば、

「・・・・、こんなことがあって、すごく相手にイライラしちゃいました。」

と話している相手に、

「もしかして、ご自身の中で〜の部分に不安があるように感じたのですが、いかがですか?」

と、私は自分がコーチとして思ったことや感じたことを伝えることがよくあります。

 

相手にコーチが思ったことや感じたことを伝えてみることで、相手の中でも『どうなんだろうか?』と自分の中でチェックをしてみることができます。

 

そして、相手が「そうかもしれない」と思えば、それは相手の中での自己理解が深まりますし、「違うかな」と感じたらそれはそれで別のことに意識を向けていけば良いという指針が立ちます。

 

『伝える』ときのポイント!

相手にコーチが思ったことや感じたことを伝えるときに気をつけたほうが良い2つのポイントがあります。

  1. 相手の許可を得て伝える
  2. 質問形で伝える

 

コーチが感じたことを伝えるときは、

「聞いていて感じたことがあるのですが、伝えてに良いでしょうか?」

と相手の許可を得てあげるととても丁寧で、相手が言葉を受け取りやすくなります。

(これだけでも威圧的にならず、信頼関係がアップします)

 

そして伝えるときには、先の例のように

「〜のように感じた(思った)のですが、いかがですか?」

と、質問形にして相手に尋ねる形をとることで、相手の中で「どうなんだろう?」という探索がしやすくなります。

 

このコーチングの「伝え方」のスキルは、コーチングでクライアントに対してのみでなく、仕事での上司・部下や親子の間でのコミュニケーションでも使えるテクニックです。

ぜひ日常の中で実践してみてください。

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